<7/31現地18:39記事を再掲>
Moacyr Luz e Samba do Trabalhador
昨夜はSambaの都、Rio de Janeiroの殿堂Renascença Clubeで巨匠Moacyr Luzが主宰する名物イベントSamba do Trabalhadorに出演を果たしました。
苦節16年半・・・
ブラジルで全くアテもツテもなく、人の力を借りる事もなく、道無き道をピンで正々堂々と不器用にやってきましたが、これは感激以外の何物でもありません。
Roda de Samba:ホーダ・ヂ・サンバと呼ばれるステージが中央でそれを皆が囲む伝統のSambaのスタイルで至近距離でLiveを一緒に楽しめるのですが、、そのステージに立つ事が出来るのは選ばれしプロのプレイヤーだけなのです。どさくさに紛れてなど無理で、その腕とSamba心を皆が輪の中にチェックするのです。
無論、Moacyr Luz氏本人に認められて呼ばれないと無理な訳です。しかも、Moacyr Luzの隣の席というのが重要で、ここに座れる/立つことに意味があるのです。
日本でSambaというと、CarnavalのSambaのイメージしかないかもしれませんが、Sambaはスタンダードな日常のブルーズの様にかなり層の厚い音楽体系があるもので、ましてやCarnavalの衣装を着ているだけで真似てドサクサな感じのワサっとしたもの・目立ちたいだけのものとは全然違います。
既にこの16年の間、本場Rio de JaneiroのEscola de Sambaだけでなく「プロの現場」でピンで演奏して来ています(今年も2月にTrio Preto+1のステージにゲスト出演)が、Sambistaとして大きな栄誉と足跡を残す事が出来、また次々にゲスト登場するSamba Cariocaの歴史に残る名曲の作者たちと共演してかなりビビり、そして感激しました。
で、今夜も彼らのライヴにLAPAで客演予定です。
井の中だけのなんちゃってではなく、世界的な本物を生み出す日常社会を持つ本場で本物になりたい。それを思って何一つアテもツテもなく一人1997年初頭からSamba文化の聖地Rio de Janeiroで活動し続けて早16年半。昨夜はRioを代表する巨匠と精鋭たちに自分がまだまだな事を改めて思い知り、そしてほんの少しだけ、でも確実に一段ステップを上がる事が出来ました。
残念なことに僕の母国日本ではブラジルでの活動が評価・周知・認知されることがあまりにもないのですが、また1つ、本場の本物たちに認めてもらえました。
いつも応援してくださっているみなさんのお陰です。ありがとうございます!
▼こちらは先月のブラジル5都市での現地リアル活動レポート是非!お読み下さい!!!
今月は6月に開催されたコンフェデ杯に担い手として参加したレポート、サッカーと音楽、ブラジル現地各都市でのレポート、写真を掲載しています。http://www.amazon.co.jp/LaTIna-ラティーナ-2013年-08月号-雑誌/dp/B00DTVKNM2/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1374854407&sr=8-1&keywords=latina