
こちらは16世紀開山のお寺。お盆に祖父・祖母のお墓参りへ行って参りました。お墓をお掃除、水をかけ、タワシでごしごしお墓をバケツ何杯往復したことか、、お線香とお花をお供えし、ご挨拶申し上げて帰ろうとしたら、Percussionistにはたまらない?巨大な鐘があるじゃないですか!
昔は地元のお寺でも日暮れになると「子供は帰りなさーい、ご飯ですよ〜」みたいに毎日お寺の鐘が鳴っていたものです。お寺が売却したお向かいの山に出来た住宅地から「うるさい」と苦情がきたとかで、以来、あの風情ある空気は味わえなくなったものです。日本らしさや地元地域の風情を感じる古寺(平安時代:8世紀(!)に開山の歴史的古刹)の習わしが、取って付けた新興住宅地に引っ越して来た、地元感やコミュニケーションをとらない自分さえよければ良い人たちによって・・・
なんて事をそこで思い出しました。お寺の掃除をなさっているおじさんに伺ったら、「どうぞ鐘をついていってください。暑い中、お墓参りご苦労様です」と言ってくださいました。
打楽器奏者です。
一打入魂。
時計を見て、タイミングをはかって、心を込めて響かせて参りました。
ごぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん〜〜〜〜〜〜〜
合掌。理屈抜きに、日本人のDNAの中に擦り込まれた何かを感じることが出来た気がします。
明治維新と共に急速な西洋化。福沢諭吉は「脱亜入欧」を唱え、その後、あまりにもナンセンスに急進的な廃仏毀釈が行われました。神仏習合から神仏分離は良いでしょう。しかし、その時に我々日本人が失った精神文化はかなり大きかったのではないでしょうか?