4月に来日したDOCES CARIOCASの2人。今発売中の月刊LATINA誌での僕の連載3ページに渡りその時、彼らにしたのインタヴュー、そして企画をしたレーベルRip Curl Recordings担当:者稲葉昌太氏へのインタヴューが掲載されています。同誌のLive Reportページには成田佳洋氏によるレポートもあるので同時にチェックしてください。
で、ここにある打楽器PANDEIROはもうすっかり日本の非ブラジル音楽ファンにも知られている楽器ですよね。これはあのLIVEの日、ライヴ後の楽屋でDOCES CARIOCASのPIERRE ADERNEがプレゼントしてくれたもの。
驚きだった。
イベントが終わり、お招きしたゲストへのご挨拶も終わり、ようやく楽屋に片付けに戻ったときのことだ。2人でとにかく無事成功に終わったことに胸を撫で下ろしつつ、握手と抱擁で祝福。そして、片付けをはじめているとピエールがこう言った。「今回、ケータが気持ち一つで色々と動いてくれたこと、本当に感謝しているよ。これは僕の気持ちだ。受け取ってくれ。ケータがこれで良いプレイをしてくれると嬉しい」と言われた。
無論、僕は丁重に断った。何故なら楽器はミュージシャンにとって刀の様なもの。武士が自分の刀をいくら親しく感じても簡単に他人に渡すものじゃないからだ。
しかし、彼はとにかく受け取ってくれと何度も。
僕はなくなく受け取った。そしてアレクシアとピエールにサインを書いてもらった。
僕がこのパンデイロを使うときに、必ず彼らの事を思い出し、力とするためだった。
このPANDEIROをつかって、彼らと再び共演する日が楽しみだ。
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