日暮れ。 空は藍色へと染まって行った。

僕がSAMBAやBRASILを好きな理由は、自分が落ち込んでいた時に、物凄く力を与えてくれたからです。
日本の近代的な制作物に欧米の断片的コピーを感じ、かっこ悪いと思いっていた十代、
その反面、日本がかっこよくなってほしいと願っていました。
自分の身の回りには気が付くとアメリカのものばかり溢れていて、気が付くとそれらは究極的には答えを持っていませんでした。
アメリカの現場にも確かめに一人で行きました。
娯楽的なもの~シリアスなものまで、大概のアメリカの音楽は高校生の時までに聴きました。そして、どこか音楽に色々と力を求めていたのかもしれません。。
高校2、3年頃から、いわゆるROCKやHIPHOP、POPS以外のものに目がいくようになりました。より、豊かな描写、表現のなされ、より純度の高い音楽に。
番組の選曲は僕だけでしている訳ではありませんが、みなさんに良い音楽を丁寧に伝えたいと願っています。
今の時代、色んなことがブツ切れです。
長い時間をかけて構築された色々な物事が近年、バラバラ、ズタズタになっていっています。一言で言うと、ワケワカラナイ状態、心許ない状況へとエスカレートしていっている気がします。
意味合いや価値を忘れる事はとても危険なことだと思います。
何が何なのか、どんな価値がそこに在るのか、それを自ら探求し、その有難みと豊かさを丁寧に知ることが、今の時代に欠け、そして一番必要な事ではないでしょうか?
しっかりと、この身で感じ、確かめ、生きて行きたいと思います。
知的で文化的でありたいと思います。